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加賀藩主より依頼された鏡餅の再現(田井菅原神社)

Img_1452974_50806033_0田井菅原神社では、氏子や崇敬者からの要望により、今年は、12月23日(天皇誕生日)に、江戸時代、藩主に献上した御鏡餅を、古文書と絵図に基づいて再現し、神前に奉ります。
 
田邊家の古文書によると、亨和2(1802)年、重臣を通じて依頼を受けた、加賀藩主第十二代前田斉広(なりなが)公の初めてのお国入りに際し、鏡餅を献上したとあります。
 
当家は江戸時代、金沢城に最も近い地に居住する十村役(他藩でいえば代官、大庄屋)でした。そのため、代々藩主から御葬馬(ごそうば)を戴くなど、前田家とは親密なお付き合ひがあり、このような依頼があったと言われています。

ちなみに、十村家が神社になったのは、明治時代です。田邊家では、菅原道真公が大宰府(福岡県)に左遷される際に大阪府藤井寺市の道明寺で田邊家の祖先が官公より賜はった御自画像を、永く守り神として崇敬していましたが、武家制度の廃止、地域住民からの願いもあり、菅原道真公を御祭神と祭る田井菅原神社を創建し、その社家となりました。

鏡餅は、三点セットとなっており、真中は、床(とこ)飾り餅、向かって右側は、蓬莱(ほうらい)飾り、左側は櫓(やぐら)餅で、大小52個の紅白の餅が使用されています。再現するには約2石2斗(約340キログラム)のお米が必要とされ、米俵に例えますと、約5個半にもなります。現在は、蝋を溶かして作った模倣品を利用していますが、当時は勿論、本物のお餅でした。地域住民が、名誉な事だと一致団結してついたようです。通常、二升一重ねと言はれますように、1回でつける量は二升(約3.6キログラム)ですが、この鏡餅は木臼(きうす)を10個程用意し、100回近くついたものと思われます。

例年、初詣に来られた方からは「加賀百万石の歴史を感じる」などの言葉を戴きます。

鏡餅は1月12日(成人の日)の左義長まで神前に奉納致します。是非、初詣にてご覧戴ければと思います。


なお、金沢の鏡餅は白ではなく、紅白の鏡餅を奉ります。また、当家の古文書に残っている鏡餅は白が上となっています。

これは私の仮説ですが、金沢が紅白の鏡餅の理由は、

1、還暦のお祝いが赤のお餅を用いるように加賀百万石の威風を永く保ちたいため

2、前田家が菅原道真公の先祖を名乗っていることから紅梅及び白梅にちなんだ色にしたかったため

などではないかと察します。

いづれにしましても、紅白の鏡餅は奥が深く、改めて勉強したいと思います。


http://www.geocities.jp/ushisaka2004/ )田井菅原神社 牛坂八幡神社
(076-261-2393)

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